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Tecan’s partnership: Includes Cavro® XLP Pump | Cavro® XCalibur Pump | Cavro® Omni Robot |
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Cavro Omni Robotは1回のランで最大180サンプルの柔軟なサンプルハンドリングを実現します。汎用性が高く、バキュームチューブやバイアルからマイクロプレートまで、さまざまなサンプル形式に対応できるほか、各種モジュールを組み込むことができます。信頼性と正確性こそが重要です。誤差わずか1%を実現しました。
食品、ヘルスケア、環境分野の分析キットと機器を開発するトルコのZivak Technologies社では、自社の自動高速液体クロマトグラフィー(HPLC)と液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS/MS)システムにTecanのCavro® Omni Robotを採用しています。
Zivak Technologies社は、トルコのイスタンブールを拠点に、臨床診断、食品、環境、法医学の分野で一般的に測定される分析物を対象としたアッセイキットの開発・製造、アッセイ自動化のためのHPLC、LC-MS/MS装置の製造を主な目的として設立されました。Cavro Omni Robotの搭載は、お客様が求める分析精度と使いやすさの実現に重要な役割を担っています。
Zivak社社長Avni Çavdar氏は次のように説明します。「当社は、臓器移植を数多く手掛けるトルコの大規模政府系病院数カ所から相談を受けました。臓器移植を受ける患者さんに対し、免疫抑制剤が適切に投与されているか頻繁にモニターすることが重要です。患者さんはドナーが見つかるまでの間、何年も待たされることがあります。臓器が拒絶される可能性を最小限に抑えるためには、正しい用量で投与することが不可欠となります。迅速かつ正確な結果を得ることが重要なため、病院は免疫抑制剤をモニターする自動化された質量分析計を必要としていました」
「患者さんの血液中の免疫抑制剤の濃度をイムノアッセイでモニターする場合、結果が出るまでに2~3時間かかることがあります。結果が出た後で処方される薬は、数時間前の免疫抑制剤の濃度に基づいて処方されるので、処方の時点では値が変化している可能性があるのです。また、アッセイの誤差が大きければ、処方される薬の量も変わってくるため、移植の成否にも大きく影響する可能性があります」
Çavdar氏は続けます。「これまで、HPLCやLC-MSは臨床診断に使われてきませんでした。装置を24時間稼働させる必要があること、多量の試料の調製が必要なこと、そして結果の解釈、特にLC-MS/MSの場合は高度なトレーニングを受けた科学スタッフが必要であることなどが理由です。2005年、製薬業界が結果のバイアスを±0.1%と規定していた頃、臨床診断の分野ではまだバイアス±25~30%で仕事をしていましたので、私たちはHPLCやLC-MSのゴールドスタンダード技術の将来性を予見しました。そこで、バリデートされたアッセイキットや試薬に加え、臨床診断市場向けに自動LCとLC-MS/MSの分析装置を開発・製造することに決めたのです」
「血液、血漿、血清、尿などのサンプルをセットするだけで、前処理から分析まですべて自動的に行い、患者さんのサンプルが陽性か陰性か、コントロールサンプルが基準値内かどうかなど、わかりやすい形式で結果を出すことができる臨床分析装置を病院は求めているのです。サンプル調製を行うステージを可能にするために、精密で信頼性の高いリキッドハンドリングシステムであるCavro Omni Robotを組み込む必要がありました」
「Cavro Omni Robotは1回のランで最大180サンプルの柔軟なサンプルハンドリングを実現します。汎用性が高く、バキュームチューブやバイアルからマイクロプレートまで、さまざまなサンプル形式に対応できるほか、各種モジュールを組み込むことができます。信頼性と正確性が重要になります。分析装置の堅牢性と正確性を保証するために、発売前に何千もの分析を行い、わずか1%という低い誤差を実証しています」「Cavro Omni RobotとPC制御のボルテクサーや遠心分離機、オンライン固相抽出(SPE)、シェーカー/ヒーターユニット、自社開発ソフトウェアなどの当社技術を組み合わせることで、ビタミンD2やビタミンD3の25-OH代謝物、免疫抑制剤、アミノ酸、有機酸を、他の測定タイプでは何時間もかかるところを、数分で測定できる全自動HPLC、LC-MS/MSベースの分析装置シリーズを製造できるようになったのです」
「多くのものを開発する予定がある場合、多額の費用がかかることを認識し、信頼できる会社と仕事をする必要があるのです。Tecanのスタッフはとても正直でオープンです。このことは重要で、なぜなら彼らが会社の文化や風土を表しているからです。それがTecanとの関係を築き自動化システムにCavro Omni Robotを採用する自信を与えてくれました」Çavdar氏はそう結びます。